「長野にはカッパがいる」と君は言う

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こんにちは。
はじめまして張駒(はるこま)と申します。

 

よこさんの企画に参加させていただいています。

adventar.org

本日で3日目。平松推しです。よろしくお願い致します。

 

はじめに

※この記事にはプロレスの画像が使用されています。

 もし苦手な方がいらっしゃったらご注意ください。

 (路上プロレスはありますが、デスマッチなど流血の写真はありません)

 

コロナなどいろいろ事情もあり今はお休みしているのですが、

私はプロレス観戦が趣味です。ちょっと前に話題になった

(この呼び方はあまり好きではないのですが)プ女子というやつです。
カメラ片手にインディー団体の試合に顔を出すオタクでした。

ライブに行くといえば邦楽ロックのバンドのライブばかり。

好きなギタリストはアベフトシ。観劇もKKP関連やBQMAPにたまに行くくらい。

ボイメンとの出会った頃には時期的に、ロック系音楽誌でもアイドルについての

特集があった後でした。そのため男女アイドルに偏った見方はしていないものの、

ペンラなんて持ったことがない、という人生でした。

 

2017年4月23日。とある長野駅前のビジネスホテルの一室。
そこが私のボイメンと平松沼への第一歩でした。

 

ボイメンとの出会い

この日、プロレスの試合を観に長野に遠征していた私は

同じ選手を推している長野在住の友人とホテルに宿泊していました。
前乗り後泊。余裕のある旅です。

おやきやおつまみを買って部屋にこもり、さあ上映会だ!ということになりました。
少し前に、友人が最近ハマっているグループのDVDを見せたいと言っていたのです。

プレーヤー貸し出しがないホテルだったのですが、
友人はホテルに許可を取り小型のBDプレーヤーとDVDを何枚か持ち込んでいました。

人を沼に引きずり込むときって、もう少し遠回しな感じで行きませんか?
「なんでこの人こんな澄ました顔で 力 is POWER みたいなことしてんだ……?」と

この時の友人を思い出す度に、変な笑いが出そうになります。

 

何枚ものDVDを見たのとメンバーがいっぱいで、今だと何を見たのか

正確には思い出せません。記憶に一番しっかり残っているのは、

キュウリを持ってうろうろ歩く土田さん。
次点はホルモンを歌いながらヘドバンをしまくる勇翔さんです。
あと「この子仮面ライダーに出てたねえ」という理由で

小林さんに覚えがあるくらいでした。


この時は推しの印象が正直なかったんですよね……。

確かチョコプリとか、全員のPVも見ているはずなんですが。

さすがに全員の名前を覚えることもなく、この日は解散となりました。

 

『BOYS AND MEN』にハマったきっかけ

旅から帰って少しした後、長野の友人から荷物が届きました。
家族に「すごく分厚い荷物が届いてるけど、あれなに…?」と少し引き気味な顔で

言われ、荷物を見るとほんとに分厚い。

ゆうパックの袋(大)にみっちり詰まり、テープにくるまれたなにか。

そうです。まさかの追いボイメンです。


確かに「DVDあげるからみて」とは言われていました。

が、それにしたってここまでとは予想していませんでした。
当時は特典会ということにめちゃくちゃ疎かったので
「複数枚CDやDVDを買う場合がある」ことや「布教用」ということに

ぴんと来てはいませんでした。

 友人の本気度に少々怯えながらも、その日のうちにもらったDVDを再生します。
実は長野での上映会以降、ボイメンに対する好感度はすごく高かったのです。

 

ここで、少しプロレスの話をさせてください。

私がメインで通っているプロレス団体はDDTプロレスリング(以下DDT)といいます。
『買えるバトルクラブ』を見たことがある方は覚えがあるのではないでしょうか。
そう、ボイメンメンバー何人かの唇を奪った男色ディーノ選手が所属する団体です。
いちファンがこういうこと言うのもおかしいし、おこがましいですが、

その節は ほんとあのー 申し訳ない……。

 

DDTの特徴はエンターテインメント色が強い興行が多いです。
団体社長はそのスタイルを「文化系プロレス」と名付け、団体内にこの価値観が

定着しています。私の語彙力では説明が難しいのですが

 

・レフェリーとベルトが揃えば「いつでも」「どこでも」「だれでも(無機物も可)」

 挑戦し奪取できるベルトがある(86代王者:脚立 947代王者:焼き鳥 1206代王者:こたつ等)

 

試合中音を立ててはいけない『騒音防止デスマッチ』

 プロレス技をしりとりでつなげないと即アウトな『しりとり技マッチ』など

 チャンピオンが試合ルールを決めることができるベルトがある
 
・キャンプ場などを借り切って大自然の中でやる路上プロレス

 (リング外というかリングがない。その辺の道路とかでやるプロレス)

  ほぼ年1のペースでやる

 

などいろんな試合を観せてくれます。
最後のキャンプ場プロレス、よろしければ私が撮った写真をご覧ください。

(団体によりけりですがプロレスは試合や選手の撮影、SNSなどへのアップがOKなとこが多いです)

(もちろんDDTもOK)

 

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とあるキャンプ場の敷地内あちこちの山とか川で行われてる試合を

お客も選手についていきながら観戦します。なかなかのハイキングです。

目の前の坂道をゴロンゴロンと選手が転がっていったりします。全力で避けます。

 

画像で何となくわかってもらえるでしょうか。

そう、トンチキ大好き団体です。

 

一般的(あえてこの言葉を使いますが)に『プロレス』と聞いて

想像する試合も勿論ありますが、そういう試合とトンチキに同じくらい価値を

見出してる団体です。

エンタメに寄っているため「あれはプロレスじゃない」という評価もありますが

私は選手とファンの共犯関係(リングでトンチキが始まったら客もどんどん

そのトンチキにノっていく)で試合が盛り上がっていくところが大好きです。

(たまにそれでコンプラ的にアレな時もあるんですが……)

 

そんなこともあり、「かっこいい・かわいい」と「NGなし(トンチキ)」の

ふり幅の広い存在を受け入れやすかったんだと思います。
(あと社長が一足飛びにおっきい目標出してメンバーとファンがひいひいするとこもちょっと似てる)

 

またDDTもファンと一緒に少しずつ大きくなり、さいたまスーパーアリーナでの

興行を成功させるようになった団体です。

 私が出会った頃のボイメンはちょうど47都道府県ツアーのあたり。

レコード大賞新人賞、武道館公演後というすでに人気のある状態ではありましたが
「比較的NGなしでなんでも頑張る子たちなんだよ」

「自分たちでチラシ配ったりして、努力していま夢を1つかなえたんだよ」
なんていわれたら、もう好感しかないわけです。

 

送られてきたDVDを1日1本のペースでどんどん見ました。

この辺で全員の名前とユニット名も覚えはじめ、Twitterで友人から回ってくるRTを

見て、その画像が誰なのかすぐわかるようになっていきました。

ここからものすごいスピードで、私は沼への坂を転げ落ちていきます。

 

平松沼にハマったきっかけ

上映会から大量のDVDときて、次にやったのはhuluにある番組を見ることでした。

……自分の記憶では「帆をあげろ!」の後だったと思っていたのですが間違いです。

2017年5月後半には登録してました。
早い。上映会から1か月くらいでしてる。まだ推しも決まっていないのに。怖い。

 

古いものから順々に見ていって、たどり着いたのがボイメン☆MAGIC 第19回。
そう「平松先生に学べ」の回です。

  

www.hulu.jp

リンクだとサムネとかでないんですね……。

歌唱力に定評のある平松さんが、ボイメン全体の歌唱力アップのため、
問題児とされるメンバーに鋭くアドバイスをするこの回。

MAGICのこの回にくるまでにも『漢メシ部(withゆとり)』や『奇跡の一枚』など、

平松さんが目立ってる回はありました。それをさし置いて、なぜこの回だったか。


「ジャックナイフ平松」の片鱗が強く出ていたためです。


王者の椅子に座らされてなんだか居心地が悪そうにしている割に、

めちゃくちゃ歌の批評は厳しいし、『ココ☆ナツ』が始まった瞬間

「あーあー」と呆れた様子でひじ掛けにもたれるあの感じ。
「出来ないことを頑張ろうとするのはダサい」「ふざけてたよね?」
そこまで煽っておいて、オチは歌うま高得点で殴って黙らせるこの感じ。

 

 おうおう何だこの子すごいぞ。ただの可愛い最年少じゃないぞ。
ていうかプロレスの推しにカブるとこがあるぞ。

 

そんなふうに一度気になってしまうと、過去のエピソードとかを調べるわけです。

オタクなので。

すると特典会レポやインタビュー記事で、一筋縄ではいかない平松さんの

エピソードがザクザク出てくるわけです。どんどん詳しくなっていくわけです。

また、プロレスの推しのうちの1人が
「才能と恵まれた体を持つ最年少。ただし人の心の機微にたいへん疎い」

という人でして。もともとタイプ的にも弱かったわけですね、ええ……。

 

激熱激ウマハンターにツタトラのタイの旅……と見続けていくうちに夏になり
私は「帆を上げろ!」の初回盤を全種買い(さすがには一人でリリイベに行く度胸はなかった)
radikoの登録してラジオを聞き始め、アルバムも当然のように買っていました。

 

そしてライブへ……

そして2017年12月。初ライブです。

TOKYO MiX VOL.4「BOYS AND MEN LIVE」(#MKT47)でした。
バンドを見るためによく来ていたライブハウスのステージに楽器が

何も置かれてないなんて初めてで、新鮮というより、「違和感がすごい…」と

ずっと友人に呟いていました。

照明が落ち、暗がりの中5人が身一つでステージに立っている姿を見て
ペンライトを握りしめながら、なんだか泣きそうになったことを覚えています。


そして初ライブでド新規の平松推しが
生の「夢で終わらないで」と「DOGIMAGI」と「頭寒足熱おじいちゃん」を浴びたわけです。

どれほど大変なことかわかってもらえると思います。

ライブが終わった後、いろんな意味でめちゃくちゃ大変でした。精神が。情緒が。

 

このライブの後、リリイベやライブにもひとりで行くようになりました。

マコライや、誠でのライブイベントへの参加がたくさんあった時期でしたし、

復活したシアターでの誕生日ライブやツーマンライブが始まり、

名古屋へ遊びに行くことも増えました。

 

そしてナゴヤドームでのライブ。

DVDで見た武道館ライブで、感情がごっちゃになって涙ぐみながら

「……また来ます!」と言っていた推しが、

曲中で激しく客席を煽り、キラキラした笑顔のままステージを降りて行った姿を見て

「……ああ、この人を推していて本当に良かった」

月並みながらそう思いました。

こんな成長した姿を、努力した姿を見せ続けてくれる推し

誇りに思わずにはいられないじゃないか、と。

 

 まとめ

気づいた時には沼。

そして転げ落ちてる時のスピードを転がってる本人は良くわかっていない。
こういうことなんだな…と、今になって思います。

 件の友人は「こんなにハマってくれると思わなかった―」と

大変ほがらかに笑っていました。
カッパって沼とか川に人や動物を引きずり込む悪戯をするじゃないですか。
土田さんが探してた長野のカッパ、

実は隣で一緒にDVDを見ていた友人なんじゃないかって思います、今では。

手つきがあまりに鮮やかすぎる。

しかしこの沼は大変楽しいので結果として感謝しています。ありがとう友よ。

 

大変長くなりました。以上オタク3年目の沼落ち語りでした。

ありがとうございました。

 

 

蛇足というかなんというか

名古屋でプロレスといえばスポルティーバがありますね!

DDTにもスポルティーバ出身の選手がいます。彰人選手です。

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プロレス団体は居酒屋やバーを経営していることが多いのですが

(若手選手や負傷選手がバイトしてたりする)

彰人選手に名古屋時代についてお聞きした時にボイメンの話題になりました。

実は彰人選手、辻本さん、土田さん、勇翔さんが出演していた『サタメン!!!』に

同じく『春ボーイズ』として出演しています。

私は番組を見れる地域ではないので、どれくらい同じタイミングで出演していたかは

存じ上げないのですが、「辻本君がすごくいい子だった!」と言っていました。

つじちゃん、こういうときに必ず話題に出てきますよね。ホントすごい……。

 

またPPBMでスポルティーバアリーナが使われた時に

本田剛文の金曜?塾4 ~どうして地域によって方言が違う?~ - Locipo(ロキポ)

辻本達規の内転筋最強伝説21 ~プロレス伝説~ - Locipo(ロキポ)

辻本さんの対戦相手だったトランザム★ヒロシ選手も一緒にカウンターに

立っていたのですが「ふたりともめっちゃ好青年だった」と聞きしました。

プロレス界隈でボイメンの話が聞けるとは思っていなかったのでうれしかったな…。

 

ちなみにこの映像の時にはアメリカ人設定だったトランザム★ヒロシ選手ですが

現在はヨガマスターになっています。何があったかはファンもいまいち知りません。

 

 

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DDTは2016年にいろんなアーティストさんたちとフェスをしたのですが

なんとこのフェス、プロレスとアーティストさんのステージ両方撮影OKという

すごいイベントでして。DISH//やアプガ(仮)BISH、筋肉少女帯など出演者も

豪華でめちゃくちゃ楽しかったです。DISH//はリングに上がって技を出してくれたり。

またやってくれないかな…ボイメン出てくれないかな写真撮影なくていいから…。

2016/11/6 DDTFes | Flickr (ほかのアルバム開くとデスマッチもあるのでお気を付けて)